スマホやタブレット、子どもに触らせるのはOK?NG?
スマホ、タブレットの一般家庭への普及率
近年、スマートフォンやタブレットの普及率は上がり続けており、2018年の東京地区の調査では全体で79.4%、20代は男女ともに9割を超えています。10代は男性の普及率も90.4%となっており、10代20代の若年層への普及率が非常に高い傾向が見て取れます。
デジタルメディア「パソコン」「携帯電話/スマートフォン」「タブレット端末」への接触時間も増え続け、2018年の調査では過半数を超え、テレビや新聞といった既存メディアの接触時間よりもデジタルメディアへの接触時間が多くなっていることがわかります。
メディアイメージでは、「習慣になっている」「仲間との話題に必要」「役立つ情報が多い」の3項目で「携帯電話/スマートフォン」がテレビなどを抜き、新たに1位となりました。情報源、そしてコミュニケーションツールとして、特に若年層の間では、なくてはならないものとなっていることが伺えます。
スマホやタブレットを子どもに触らせて大丈夫?
子どもにスマートフォンやタブレットを触らせるべきか?というのは、現代の子育てにおける悩みの一つかもしれません。デジタル機器になるべく触れさせない教育方針だったとしても、親が日常的に使っているアイテムですから、子どもの目に一切触れないようにするというのは不可能です。
ブルーライトの目に対する影響や、子どもの脳に与える影響など、不安なニュースも多く聞かれる一方で、問題ない、むしろ教育に効果的であるという意見もあります。現時点ではどちらも絶対と言えるものではないようです。
はっきりしない賛否両論の中では判断に困るのは当たり前ですが、これに関しては色々な意見を見聞きした上で、親が決めるしかないのが現状です。
触らせない!は無理がある
ただ、これだけスマートフォンやタブレットが普及して一般的なものになったこの時代に、絶対に触らせないというのは不自然です。例えば赤ちゃんを泣き止ませるために、アプリや動画を使ったことのある親は増えていますし、今後は幼稚園や小学校にもICT教育が取り入れられていくので、これからの幼児教育においては、機器に慣れるくらいはしておいた方が良いのではないでしょうか。
子どもが大きくなれば、親の目の届かない場所でデジタル機器を使用する機会も増えますから、スマートフォンの利用マナーやリテラシーについて、小さなうちから少しずつ教えておく方が安心でしょう。
触らせる場合の注意点
触らせる場合は、例えば10分だけ、15分だけという風に時間を区切るなど、だらだらと触る癖をつけないように工夫しましょう。また、使うアプリは親がしっかり選定すること。今は知育や学習に使えるアプリがたくさんあるので、親が一度使ってみて、安全だと納得のいくものを子どもに触らせるようにしましょう。
子どもがまだ小さい場合は、機器を渡して放置することは避けてください。操作方法や、「食事中は触らない」など最低限のマナーを教えながら、一緒に触るようにしましょう。
親が普段スマートフォンを使用している姿を子どもはしっかり見ていますから、教えたマナーを親が守っていない、ということがないようにしてくださいね。
避けて通れないもの。だから教育が大事
情報化が加速した現代社会においては、スマートフォンやタブレットは、避けて通れないツールです。危険な一面もあるのは確かですが、使い方さえ気をつければ避けられる危険がほとんどです。
一緒に操作することができるのは子どもが小さいうちだけですから、安全にスマートフォンやタブレットを使用できるよう、親がしっかりと見てあげてください。