自ら考える力を育てる!アクティブ・ラーニングって何?

2018/11/14

アクティブ・ラーニングって何?

アクティブ・ラーニングとは、学習する者を『アクティブ』にする『ラーニング』、つまり、『学習者が能動的』に学ぶ『学習方法』のことを言います。教える側から一方的に与えられ、受け身で学習するのではなく、主体的・対話的に学びを深めることを目的とした学習です。

2020年以降に実施される小学校以上の新学習指導要領において、この『アクティブ・ラーニング』が学校教育に導入されることが示されました。

次期改訂の視点は、子供たちが「何を知っているか」だけではなく、「知っていることを使ってどのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」ということであり、知識・技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力や人間性など情意・態度等に関わるものの全てを、いかに総合的に育んでいくかということである。
(中略)
育成すべき資質・能力を育むためには、学びの量とともに、質や深まりが重要であり、子供たちが「どのように学ぶか」についても光を当てる必要があるとの認識のもと、「課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)」について、これまでの議論等(※18)も踏まえつつ検討を重ねてきた。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1364316.htm

インターネットが普及し、グローバル化、情報化が加速した現代社会においては、知識だけならコンピュータにかないません。また、目まぐるしく変わる世界情勢の中では、得た知識や技能もすぐに古いものになってしまいます。近年はAIの登場で、人間の仕事が奪われるのでは?という意見もあります。オックスフォード大学のAI研究者が発表した『10年後に消える職業』も話題になりました。

これからの時代は、ただ知識を得るだけではなく、得た知識を主体的に使える力を育てることがとても大切です。そのための『アクティブ・ラーニング』が今、重要視されているのです。

幼児期から始めるべきアクティブ・ラーニング

小学校教育でアクティブ・ラーニングが始まるのは2020年。小学校入学はまだ先だと思っていませんか?むしろ幼児期にもっとも必要な教育がアクティブ・ラーニングだと言われています。思考力や判断力、表現力の基礎や、自ら進んで学ぶ姿勢はできるだけ早く身につけておきたいもの。とはいえ、そんなに難しく考える必要はありません。

遊びの中で学ぶ

幼児向けのアクティブ・ラーニングは、『遊びながら学ぶ』ということが重要。楽しみながら学ぶことで、子どもが能動的に学ぶ姿勢を育てます。

好きなこと、楽しいことなら自ら進んで何度でもやりたがる子どもたちですから、遊び=学びなら、自発的に学ぶことが自然と身についていきます。

好きな教具を選ばせる

自発的に学ぶ力を育てる上で非常に重要なのが『好きなことや楽しいことであること』なので、子どもに教具を選ばせるのも大切なポイントです。

幼児向けアクティブ・ラーニングはすでに実施されている

「今、重要視されている」「2020年以降に実施」と書きましたが、幼児教育の現場においては、すでにアクティブ・ラーニングが取り入れられています。

子どもたちが小学校に上がったときに、今までの教育との間にギャップを感じないよう、小学校に先駆けて今年2018年から幼児向けの指導要領が改定されており、保育園、子ども園、幼稚園などの幼児教育の現場で実施されています。

アクティブ・ラーニングの手法

アクティブ・ラーニングの目的は『自分で考えたり、グループでの話し合いをしたりすることで課題を見出し、それを解決していく』ことで自ら学ぶ力を手に入れること。手法にこだわるというのが本末転倒なので、特に決まった手法というものはありませんが、いわゆるグループ学習やディスカッション、ワークショップ、体験学習などが代表的なアクティブ・ラーニングの手法と言えるでしょう。

ICTにより色々なアクティブ・ラーニングが可能に

2020年の教育改革の目玉としてよく話題になっているのが、
・アクティブ・ラーニング
・ICTを活用した教育
この2つです。
ICTとは情報通信技術のこと。タブレットなどのデジタル機器は子どもたちの興味の的ですから、それだけで関心が高まりますし、プロジェクターや電子黒板で授業自体がわかりやすくなるため、学びも深まります。ICT活用で、アクティブ・ラーニングの学びの幅が広がり、効果はさらに高まると言っていいでしょう。

アクティブ・ラーニングのこれから

アクティブ・ラーニングの実施は日本においてはまだ始まったばかり。教える側の教師にとっても初めてのことですから、教育現場ではしばらく混乱も見られると考えられます。

とはいえ、幼児教育においてのアクティブ・ラーニングは『遊びの中で学ぶ』ということができていればじゅうぶんですから、子どもが自発的、能動的に学ぶ機会を奪わないよう、まずは『子どもが興味を示した教具で遊ばせる』ことをご家庭で実践してみてはいかがでしょう。

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