勉強に夢中になる!学習をゲームにしてしまう『ゲーミフィケーション』って?
ゲーミフィケーションとは?
ゲーミフィケーションとは何でしょうか?それは、勉強をゲームにしてしまう夢のような手法。「ゲーミフィケーション」で検索してみると、ウィキペディアにはこう書かれています。
ゲーミフィケーション(英: gamification)は、課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する活動全般。(https://ja.wikipedia.org/)
なんだか難しく見えますね…?要は『日常の様々な要素をゲーム化』すること。
もともとはマーケティングに使われていた用語のようですが、誰もが思わず夢中になってしまうゲームの仕組みを利用すれば、仕事や勉強も楽しく効率的に行うことができます。
2010年ごろから使われてきた言葉で、近年は企業研修などでも積極的に取り入れられ、よく知られるようになりました。
類語に『ゲームニクス』があります。ゲームに夢中になる仕掛けを利用するという面では同じですが、『ゲーミフィケーション』が、はまる仕掛けや学習効果に重きをおいた概念であるのに対し、『ゲームニクス』は操作性などのユーザビリティに重きをおいているのが大きな違いです。
ハマる仕掛けの作り方(教育編)
1.楽しめる教具を選ぶ
『楽しい』、まずはこれが大前提。楽しくないゲームなんて、プレイする意味がないですよね。
楽しければ繰り返しも苦になりません。そして、楽しいからこそ自発的に学ぶようになります。教育にゲーミフィケーションを取り入れるなら、まず子どもが楽しめる教具を子どもに選ばせるのが第一段階と言えるでしょう。
2.ゲーミフィケーションの3つの要素
ゲーミフィケーションの要素として主にあげられるのが、『課題』『報酬』『コミュニティ』の3つです。
『課題』はゲームにおけるクエストやミッション。『報酬』はクリアしたときのアイテムやポイント、『コミュニティ』は他人との競争や交流。いわゆる、ソーシャルゲームをイメージしていただくとわかりやすいのではないでしょうか。
ソーシャルゲームという言葉に良くないイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、人がハマる仕掛けをしっかり作っているからこそ、あれだけのヒットにつながっているのですから、良いところは取り入れていきたいものです。
『課題』においては適切なレベルの設定に気をつけること、『報酬』においてはコレクション要素を盛り込むと、さらにモチベーションアップにつながります。
3.ゲーミフィケーションの実践
- 課題
まずは『課題』が必要です。課題というと難しく聞こえますが、クエストやミッションというとゲームらしくなってきますね。
「何のため」のクエストなのか、「目指すレベル」などをしっかり設定しておくことが大切です。例えば、小学校にあがる前に一桁の足し算をできるようになっておきたい、次の漢字テストで100点を取りたいなど。課題を決めたら、そのためのレベル上げが必要になってきます。ゲームでもボスを倒すために弱い敵から倒していきますよね。最初から難しくするとモチベーションが下がってしまうので、無理なくできるレベルから始めるのがポイントです。
例えば1日3問の計算問題を解くことから始めて、少しずつ解く問題数を増やしていくなど、楽しみつつレベルアップできるよう、工夫してみてください。 - 報酬
モチベーションを上げる『報酬』の設定も必要です。と言っても、こちらも難しく考える必要はありません。
例えば、シールやスタンプを子どもの好きなキャラクターのものにするだけでも、コレクションして楽しむことができます。シールやスタンプはシートに貼られた数を見るだけで達成度や自分のレベルがわかりやすいというメリットもあります。高価なご褒美を設定する必要はありません。
シールが台紙にいっぱいになった時や、課題をクリアした時だけ、子どもの好きなレストランでの外食や、遊園地などをボーナスとして設定するのも良いでしょう。 - 交流
『交流』は、コミュニケーションや競争の設定です。ソーシャルゲームにおけるコメントやチャット機能、協力プレイなどをイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。
自宅での学習であれば、親がコメントしてあげるのが基本となりますが、兄弟姉妹や友達と協力したり競争したりするのも良いでしょう。
自宅学習の場合、課題は設定できても、報酬や交流の設定が意外と大変という声も聞かれます。ゲーム形式の学習アプリなどは、ゲーミフィケーションの仕掛けを盛り込んで作られていますから、子どもが興味を示すようなら、そういうものを利用するのもよいでしょう。
勉強をゲーム化する試み
現役東大生が発表して話題になった『勉強をゲーム化する方法』や、ゲーム形式の学習アプリなどに代表されるように、勉強をゲームにして楽しく学習しようというゲーミフィケーションの考え方は、今、幼児教育から大学受験、社会人の研修などに幅広く使われています。『苦労して勉強』するよりも『楽しく勉強』をする方が効果も高いに決まっていますよね。
勉強以外にも使われているゲーミフィケーション
高い学習効果が見込めるので、研修や勉強に使われることが多いゲーミフィケーションですが、最近は子どものしつけなどにも利用されているようです。
しつけにゲーミフィケーションを取り入れると言うとなんだか難しそうに聞こえますが、子どものトイレトレーニングにスタンプカードやシールを利用したというご家庭は多いのではないでしょうか。トイレトレーニングが課題で、スタンプやシールが報酬。これも立派なゲーミフィケーションです。
海外では、好き嫌いの多い子どもの食が進むよう、ゲームアプリと連動させた食器が発売されています。食べたグラム数がそのまま、ゲームで使えるポイントになり、食器自体にも楽しく食べるための仕掛けがあるそうですよ。
子どもは遊ぶことが学ぶこと
とは言え、ゲーミフィケーションに躍起になる必要はありません。なぜなら、幼児教育においては、そもそも遊ぶことが学ぶことに直結しています。遊びの中で色々なことを学ぶ子どもにとっては、まさに毎日がゲームをプレイしているような日々。
ですから、必要以上に学習を目的とした教育を行うよりは、子どもが楽しく遊べる環境の中に学習がある、という状況が望ましいと思われます。
まずは『楽しみながら学ばせる』ということを念頭に置いて、子どもに接していくことから始めてみてください。
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